転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
「なるほど。塩気だけじゃなくて……他にもいろいろ感じられるな」

「おいしいです、とても」

 最初に口を開いたのはリヒャルトだった。セスがおいしいと付け足したことから、騎士達も口々に感想を述べてくれる。その隣では、料理人達が早くも頭を捻り始めていた。

「豚肉ではなく、ベーコンを使った方が香りがよくなるかもしれないな」

「このくらいの大きさに切って、バターで炒めてみてはどうでしょう?」

 ヴィオラには十分おいしかったけれど、料理人達にとっては、まだまだ改良の余地のある味だったようだ。鍋を囲み、新たにスープをよそっては、舌の上で味を確認している。

(豚汁と考えるとバターは合わないんじゃないかと思うけど、『スープ』にするならありかな……?)

 一度調味料として認知したら、料理人達の方がヴィオラより新しい使い道を探すのに適している。この国の人達好みの味付けにも詳しいだろうし、完璧な和食にこだわって放置するより、友好的に活用する方法を見つけ出してもらった方がいい。

「えっと、漬け込んでおいた鶏肉を焼いちゃいますね」

 使ったのは鶏の胸の部分。ぱさぱさしがちな部分であるけれど、味噌ダレに漬け込んでおいたことで、しっとりと焼き上げることができる。

 フライパンでじっくり焼いていると、リヒャルトがのぞき込んできた。

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