転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
「子供の前だと皆油断しますからね。私が言いたいのは、そういうことです」

「……私が粗相をしても怒られないってこと?」

「それもありますね。前回、退室だけで済んだじゃないですか」

「あ、あれは……!」

 そう言われて思い当たったのは、キノコのポタージュに毒物が紛れ込んでいると指摘した時のこと。あの時は、子供の悪ふざけですんだけれど、大人があの発言をしたなら、退室を命じられるだけではなかったということか。

「頼りにできる人は誰もいませんからね。守りを固めるのは大切なことです。この際、使えるものはすべて使います」

 穏やかな口調だったけれど、ニイファの言葉には決意が表れていた。

(……そうか、そういうことね)

 ニイファがヴィオラに向けるのは、ゆるぎない忠誠心。前世の記憶を取り戻す前の『ヴィオラ』がニイファの心を救ったから。

 だとしたら、その忠誠心には全力で応えなければ。ニイファの行く末も、ヴィオラの肩にかかっている。

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