氷雨逆巻く天つ風の夜に【完】
十分ぬるま湯になってから一緒に風呂に入った氷雨は、終始目を潤ませてじっと見つめてくる朧を膝に乗せて正面から抱きしめて指できれいな鎖骨をなぞっていた。
「今夜は主さまが意外と平常心だったから俺の出番はなかったな。いつもはもっと暴れるんだぜ」
「朔兄様いつもお優しいけどそんな一面もあるんですね」
「大体二面性がひどすぎる!俺を苛める時とかすっげえ嬉しそうな顔してるし…」
「それは…お師匠様のことが大好きだからですよ。でも私の方がもっと好き…」
朧に抱き着かれると、そのやわらかな肢体が身体中に染み渡ってきて思わず身じろぎした。
こんな状況で平静で居られるわけがなく、氷雨もまた戦闘行為で昂っていたため、朧の耳たぶを齧ってこそりと囁いた。
「俺、我慢できねえんだけど」
「私も…」
――好いた者同士で愛し合うと、今まで経験したことがないほどの高揚感と快感を得られる。
朧は氷雨がはじめての男であり圧倒的に経験不足だったが…
氷雨は十二分に経験がありながらも、様々な危機を経て通常の夫婦よりも絆が強く、また異種族同士での婚姻という難題が土台にあったため、ちょっとした禁忌を犯しているようで、朧を抱く時は荒ぶらないよう慎重になることが多かった。
「今主さまたちが戻って来ても止められる自信全くねえんだけど、見られてもいい系?」
「大丈夫…きっと朔兄様たちは気を利かせてくれて遅く戻って来るはずだから…」
「万が一最中の間に戻って来てさ、お前の声とか聞かれるの…なんか興奮するなあ」
「お師匠様の助平…」
「氷雨って呼んでくれよ。こんな時位」
「氷雨…」
氷雨の唇が肌を這う。
声を押さえられない朧は氷雨に身を任せて快感の波に飲み込まれた。
「今夜は主さまが意外と平常心だったから俺の出番はなかったな。いつもはもっと暴れるんだぜ」
「朔兄様いつもお優しいけどそんな一面もあるんですね」
「大体二面性がひどすぎる!俺を苛める時とかすっげえ嬉しそうな顔してるし…」
「それは…お師匠様のことが大好きだからですよ。でも私の方がもっと好き…」
朧に抱き着かれると、そのやわらかな肢体が身体中に染み渡ってきて思わず身じろぎした。
こんな状況で平静で居られるわけがなく、氷雨もまた戦闘行為で昂っていたため、朧の耳たぶを齧ってこそりと囁いた。
「俺、我慢できねえんだけど」
「私も…」
――好いた者同士で愛し合うと、今まで経験したことがないほどの高揚感と快感を得られる。
朧は氷雨がはじめての男であり圧倒的に経験不足だったが…
氷雨は十二分に経験がありながらも、様々な危機を経て通常の夫婦よりも絆が強く、また異種族同士での婚姻という難題が土台にあったため、ちょっとした禁忌を犯しているようで、朧を抱く時は荒ぶらないよう慎重になることが多かった。
「今主さまたちが戻って来ても止められる自信全くねえんだけど、見られてもいい系?」
「大丈夫…きっと朔兄様たちは気を利かせてくれて遅く戻って来るはずだから…」
「万が一最中の間に戻って来てさ、お前の声とか聞かれるの…なんか興奮するなあ」
「お師匠様の助平…」
「氷雨って呼んでくれよ。こんな時位」
「氷雨…」
氷雨の唇が肌を這う。
声を押さえられない朧は氷雨に身を任せて快感の波に飲み込まれた。