悲しみの理由を忘れた少女
〜人形の涙〜
「城咲って泣くことあるんだ。」

思っていたよりも優しく響くその声に、私は顔を上げると、そこには少し悲しそうな笑顔を浮かべる西条くんがいた。

「人形みたいだし、涙出ないのかと思った。

あの時も、泣いてなかったし。」

あのとき?
< 13 / 36 >

この作品をシェア

pagetop