悲しみの理由を忘れた少女
〜暗闇に小さな紙〜

私は、帰ってすぐに貰った小さな紙を見つめた。

それは、どこにも逃げ場のない私に、初めて出来たかもしれないものだった。

淋しさが襲ってきた時のいつもの私を思い返した。

ひたすら、潰れそうになる感情が薄れるのをただただ待つ自分。
ベットの上で膝を抱え丸まって。
心の痛みに耐えかねて、自分の腕を強く握る。

そんな時、いつも涙は出なかった。

どれだけ痛くても涙は出なかった。

真っ暗な闇の中で無い光をひたすら探してもがいているような気分だった。

でも、この紙は私を暗闇から救ってくれるかもしれないただ一つのもの。

「すがりたくなっちゃうよ。」

私は一人そう力無く呟いた。
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