隠れ蓑〜Another story〜
そう答えた柿本さんはとても優しい顔で笑っていて、心から2人の幸せに願ってる、、、そんな表情をしていた。
「、、それならいいんですけど。あ、駐車場は裏にあります。」
「裏ね、了解〜。」
あっという間に居酒屋に到着して、車を駐車場へと誘導する。
「そういえば柿本さん、車で来られたって事は帰りは代行ですか?」
「まさかっ!俺ね、飲めないんだよね〜。だから車で来たの。帰りはちゃんと家まで送り届けるから莉子ちゃんは思う存分呑んでいいからね。」
「えっ!?柿本さんの飲めないんですかっ!?!?今更ですけど居酒屋で良かったんですか?他の所でもいいですよ?」
「いいの、いいの。俺、人が飲んでるの見るも好きだから。はい、行くよ〜。」
突然のカミングアウトに入店を躊躇していると、そんな私を他所に中へと入っていく。
「いらっしゃいませっ!お一人様ですか?」
心地よい店長の声が耳に響いて、慌てて中に顔を出す。
「店長こんばんわ。、、2名です。」
「おっ!莉子ちゃん、いらっしゃい!!!奥の席空いてるよー!」
「じゃあ、いつもの席座ります。柿本さん、こっちです。」