隠れ蓑〜Another story〜
ふと運転する柿本さんに視線を向けると、普段と違う違和感を気づいて凝視する。
そして気づいた違和感。
「、、今日は趣味は良かったんですか?私は気にしませんけど。」
隣の柿本さんは昼間に見た時とはうって変わって髪は1つに括り、服装はメンズだ。
勿論、化粧もしていない男仕様だ。
もしかしたら気を遣わせてしまったのかもと思い、声を掛けると楽しそうに笑った。
「俺もどっちでも良かったんだけど、、莉子ちゃんの中では俺は男って認識らしいから、あの格好でこの口調だと変でしょ。だから別に莉子ちゃんの為とかじゃないから気にしないでいいよ。」
「なんか、、すみません。」
「だから莉子ちゃんの為じゃないってば。それよりもあの居酒屋にはよく行くの?」
「そうですね。近いのでよく晶帆といきますよ、、って晶帆目当てに行かないで下さいね。あこを行きつけだって柿本さんに教えたって津川さんにバレたらめちゃくちゃ怒られそうなので。」
「勿論、今でも晶帆の事は好きだけど、、それは人としてね。それにあれだけキッパリ振られたんだよ?さすがにもう吹っ切れてるから。2人の幸せそうな顔を見れて嬉しいよ、本当に。」