隠れ蓑〜Another story〜


「ね!そうでしょ。」

「、、え?そうでしたけど、、、大金を使わせてた上に送ってもらうなんて、さすがに申し訳ないです。」

「俺がいいって言ってるんだからいいの。じゃあ行くよ莉子ちゃん。」




そういって強引に背中を押して店内から押し出された。





「あ、店長っ!」

「また、おいで?、、今度も2人でね。」






慌てて振り返った先にいた店長は、実の兄のように優しく、そしてどこか寂しげに笑ってみえた。

そのまま駐車場まで背中を押され続け、助手席に押し込まれた。





「ほら、シートベルトして?発進するよ。」


少し強引な柿本さんにイライラしながらも、シートベルトを嵌めた。




そしてゆっくりと居酒屋の駐車場を出て行く。



「所で家はどの辺?」

「、、ラウンドマークの近くです。」

「結構遠いね。普段どうやって通勤してるの?」

「、、それ、柿本さんにいう必要あります?」





苛立ちからぶっきらぼうに答えると、困ったように眉を下げた。




「ごめん。怒ってる、、よね?気の利かない男でごめん。でももう少し莉子ちゃんのファッションへのこだわりとか聞きたくて。」

「別に怒ってません。」

「いやいや、あからさまに怒ってるじゃん。、、やっぱり店長さんに送ってもらいたかったよね、、なんか邪魔してごめん。」




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