隠れ蓑〜Another story〜
よく分からない事を言われ、ハテナマークが浮かぶ。
時間が経つにつれ、どんどんと慌ただしくなってきた。
「そっちはあとどの位掛かるの?!」
「もう少しよっ!!」
「少しスピード上げて!!!間に合わないわよ!?」
「分かってるわよ!さ、奥様これに袖を通して下さい。」
そういってスタッフさんが手にしているのは、先程部屋に飾ってあった真っ白なウエディングドレス。
「えっ、、!?待って下さい。これは今日、本当に挙式を挙げられる方のドレスですよね?!?!私が着ていい筈ありませんっ、、!!」
「いえ、これは貴方のドレスですよ。社長自らがデザインして作った貴方だけのドレス。さ、早く着て下さい。時間が押してきてますので。」
戸惑いながらドレスに袖を通すと、見覚えのあるブランドロゴを見て目を見開いた。
「このドレスって、、、まさか〝glitter〟の、、、?」
小さく呟くと、入り口の方から声がした。
「うん、よく似合ってるね。、、、イメージ通りだよ。」
「光さん、、どうして、、、?」
そこには何故か正装をした光さんが嬉しそうに何度も頷いて満足げな表情を浮かべている。