隠れ蓑〜Another story〜
すると周りから歓声が上がる。
「牧師の声掛けよりも先にキスするなんて、、全く周りが見えてないね。てか一応新作ドレスのファッションショーも兼ねてるんだけど、、完全に2人だけの世界だね。」
「素敵だからいいじゃないですかっ、、!!こんな日を夢見ていましたぁ〜〜!!!先輩!綺麗過ぎますっ、、!まさに女神様!!」
「本当、、お似合いね。津川さんと晶帆が並ぶと本当に絵になる。」
「綺麗〜〜、、、、。まるでおとぎ話に出てくるお姫様と王子様みたいね。」
「こんな素敵な誓いのキスなんて見た事ないわ。」
「見て!あの幸せそうな横顔。寧ろこんな素敵過ぎる挙式挙げてみたい。」
キスの間にも、知った声から知らない声まで耳に届く。
今までの自分だったら直ぐにその視線や言葉に反応していたが、絡める手も重なる唇も今は離したくないと思った。
長い長いキスの後、そっと目を開けるとやっぱり彼の瞳には私しかうつっていなくて、、私の瞳にも彼しかうつっていない。
それがこんなに幸せな気持ちに包まれて、愛されているという自信になるなんて知らなかった。
拍手喝采の中、またバージンロードを2人並んで出口へと向かう。
出口を抜ければ、そこが本当の入り口。
2人はその入り口に立ち、また見つめ合い、微笑み合って、人生という長い道のりを歩いていく。
2人で手を繋ぎながら、、、。