隠れ蓑〜Another story〜
彼の左手の薬指に指輪が完全に嵌ると、何故か涙が溢れた。
「、、晶帆、、?どうし、、『これで圭くんは私だけのモノ。、、結婚した今でもずっと不安だったの。私なんかが釣り合ってないって。でも今日、神様、、そして多くの人に誓うことができて分かったの。他人にどう思われてても構わないんだって。〝私が〟圭くんを愛してるって事実は何も変わらない。だから卑屈になる事ないんだって。』
突然の涙に驚いた表情で呟く彼に言葉を被せて胸の内を曝け出す。
すると彼も私の左手を取って、薬指にお揃いのプラチナリングを嵌る。
『、、これで本当に晶帆も俺だけのモノだ。ずっと、、、愛してる。』
彼の瞳にも薄っすらと涙が溜まっていて、それが更に涙腺を崩壊させる。
両手を胸の前で重なり合わせ、そのまま強く指と指を絡み合わせる。
すると左手の薬指にプラチナリングがぶつかり合ってカツンと音を立てる。
目が合った彼は、幸せそうに目を細めた。
そしてゆっくりと彼の顔が近づいてきて優しく重なる唇。