隠れ蓑〜Another story〜
「馬鹿ね。私はみんなのモノでしょ?誰か1人のモノにはならない高嶺の花よ?」
「うーわー。それ自分で言っちゃうから凄いな芹香は。、、まぁ反論できないけどな?」
受付にドッと笑いがおきて、その笑いの中に呆れたような表情で笑う圭を見つけて少しだけ傷ついてる。
でもこうでも言わないと、貴方は私を抱いてくれないでしょう、、、?
早くこの手の話題から逃げ出したくて、隣の彼女に話題を振る。
「西村ちゃんもお断りよね!彼とラブラブだもんね〜〜?」
笑顔で彼女に声を掛けると、一瞬肩が揺れて動揺を見せた。
すると営業の男が、気まずそうに言葉を発した。
「芹香さん知らないんですか、、?西村さん最近別れたんですよ。だからフリーだよね?西村さん。」
「、、はい。私恋愛向いてはいないみたいで、、、もう暫く恋愛はいいかなっと、、。」
困ったように笑う彼女を見て、圭の表情が一変したのが分かった。
「え、、、?西村ちゃん別れちゃったの?あんなにお似合いだったのに、、、?」
「は、はい、、、。その、、先輩に言い出しにくくてすみません。でももう吹っ切れてますからあまり気を使わないで下さいね。」
「そう、、だったの。」