隠れ蓑〜Another story〜


いつもの居酒屋で、いつものようのレモンサワーで乾杯する。


お互い好きなおつまみを適当に頼んで、仕事の愚痴を言い合う。










「てか、今日アンタが連れてきた取引先の男何?まぢ気持ち悪かったんですけどー。」

「あぁ、あの人ずっとお前の事綺麗だって言ってたからな。何?告白でもされた?」

「それならまだ良かったわよ!!あの男、手を握ってきたかと思ったらなんて言ったと思う?!?!〝僕を貴方のペットにした下さい〟とか言ってきたのよ?!まぢ気持ち悪すぎて吐きそうになったわよ。」

「確かにそれは、、キモいな。でも芹香の事だから上手くかわしたんだろ?」

「まぁね。でもやっぱり手取り早く断るにはさ、相手がいるって言うのが楽よね。何処かにいい男いないかな〜。」






チラリと表情を伺うが、私の話なんて気にも止めていないのか飲み物のメニュー表を眺めている。

それが悔しくてメニュー表を奪いとる。







「ねぇ、誰か紹介してよ。」


手を伸ばしてメニュー表を取り返そうとしてくる圭から逃げるようにメニュー表を背中に隠した。

すると諦めたのか溜息をついた圭が、面倒くさそうに答えた。


< 5 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop