隠れ蓑〜Another story〜
優しく微笑んでくる男性に津川さんはため息をつきながら答えた。
「そう、俺の彼女。だから余計な事言わなくていいから。晶帆、、こいつがさっき言ってた知り合いの奴。少し空気読めない所があるけど料理の腕前はいいから。」
「そ、そうなんですねっ!初めまして、西村 晶帆と申します。」
慌てて立ち上がり頭を下げた。
「晶帆ちゃんかぁ〜!圭の周りにはいないタイプの子だね〜〜。ここのオーナー兼コックしてます杉本 康二です。こちらこそ宜しいねっ!!」
笑顔で握手を求められ、杉本さんに手を伸ばすと彼からグッと身体を引かれ座席に座る形になってしまった。
彼の謎の行動に驚いていると頭の中から笑い声が聞こえて顔を上げる。
「ははっ!!俺の彼女に触んなってか?そんな独占欲丸出しの圭とか初めて見るんだけどっ!!!」
「、、煩い。早く厨房戻れよ。」
「はいはい。邪魔モノは消えますよ〜。じゃあ、ゆっくりしてってね!晶帆ちゃん。」
「はい、ありがとうございます。」
嬉しそうな表情を浮かべた杉本さんは、そう言い残すと個室から去っていった。