隠れ蓑〜Another story〜


「津川さんはそんな人じゃありません。私の事をとても大事にして下さいます!だから彼を悪くいうのはやめて下さいっ!!、、それに釣り合ってないのは彼ではなく私の方ですから、、。」






真っ直ぐに男性を見つながら言葉を掛けた。

すると男性は表情を歪めながら乱暴に手を握ってきた。




「俺、今日見たんですっ!!!あの人が外で女性と会ってるのを!!!!!2人は親密そうに顔を寄せ合っていて〝何もない〟って雰囲気じゃなかった!!!西村さんは騙されてるんだ。このまま関係を続ければ、妊娠させられて捨てられるだけだっ。手遅れになる前に早くっ!!!!」






握られた手には力が込められ、痛みで振りほどく事も出来ない。



でもそんな手の痛みよりも聞きたくなかった言葉に胸がズキズキと痛み出す。

彼が女性と2人きりで会っていったって、それを私にどうこういう権利も資格もない。







私と彼は〝偽りの恋人〟で彼に触れられたことのなんてない偽りの関係。

そういう行為がいつしか怖くなって、女として不感症な欠陥品なのに、、、彼に触れて貰えない事がこんなにも苦しい。




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