捕まえました。
「ん?」

首を傾げてスタンバイされましても。

「っ、え?ぇえ!?」

「ほら、早く」

微動だにしない私に彼の方から詰め寄ってくる。

「っん!」

ギュッと抱き寄せられた身体は彼の腕の中にすっぽり入ってしまった。
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