捕まえました。
「どうですか?」

彼の声とその吐息が耳元で囁かれる。

それと同時に私の鼻に漂う香り。

甘く翻弄させるそれは、私を揺さぶり刺激する。

「す、好きです。この匂い」

「ふーん。なんなんですかね?特に香水とかもしてないんですけどね」
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