捕まえました。
___チュッ


わざとらしくも音を鳴らした唇が私の額にあたる。

「ッ!??」

それと共に彼から放たれているフェロモンたる匂いに敏感になる。

フローラルのシャンプーの匂いが入り混じった彼の香り。

きっと、私の髪と同じ匂いだ。

「相変わらず、隙だらけですね」

「ちょっと!!何してんのよ!?」

「可愛いかったので、つい」

「ッ!?」
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