捕まえました。
澄ました顔で、にっこりと笑う彼は楽しそうだ。

「顔が真っ赤ですね」

「もう!からかわないでっ」

動揺している私とは正反対に、彼は至って普通で冷静。

私はといえば、彼の匂いと、この一連の流れであたふた。



私、こんなに不器用だったっけ?
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