剛力家の三兄弟

禎憲は思いの丈を伝える様に激しく腰を打ち、時には甘く “Ti amo” と真奈美の耳元で囁き、何度も熱いモノを真奈美の中へ注いだ。

「Tu sei la mia per sempre!」

「トゥ セイ ・・?」

「真奈美は永遠に俺のものって事だよ?」

「永遠に・・?」

「ああ。そうだろ?
そろそろ時間だな?食事に行こう?」

夕食は、ランチと同じレストランで、ショーを観ながら二人はディナーを楽しんだ。

「凄いとっても綺麗。
昼間の時と全然違いますね?
お料理もやっぱり美味しい。
1日に二度もこんなに美味しい物食べてたら太っちゃうかも?」

「心配しなくても良いさ!
この後、また二人で運動すれば良いだろ?
チェックアウトまで十分時間はあるだろ?」

えっ!?
それって…朝まで愛し合うって事…?

恥ずかしさのあまり、何も答えれず俯く真奈美の手を握り、“そろそろ行こうか?” と禎憲は言う。
真奈美は頷き、禎憲のその手を握る。
再び部屋へ戻った、その時、
(ドン!)と音がした。
真奈美は慌ててカーテンを開けると、夜空に大輪の花が咲いていた。

「凄い・・綺麗・・」

「だな?」と言う禎憲の手にはシャンパングラスが有り、真奈美は微笑み、“有難う” と、それを受け取る。

なんて素敵な1日だろう・・
大好きな遊園地で1日を過ごし、憧れていたレストランでショー観ながらの食事。
そして夢だったホテル・ミラ◯スタで、好きな人に抱かれて…
幸せ…死んでも良いって、こう言う時の事を言うのかなぁ…まだ、死なないけどね!ウフフ…

「真奈美、ありがとう」

「え?」

「いや、良い。愛してる(チュッ)」




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