剛力家の三兄弟


ユリの事が、片付いてからも、暫く真奈美の心は靄がかかっていた。

禎憲さん、仕方無くって言ってたけど…

真奈美を守る為と言っても、禎憲は自分に好意を持ってる女性と、二人でホテルに泊まったのだ。
どうしても、真奈美は気になって仕方がなかった。

なにも無く過ごせるだろうか?
禎憲さんにその気は無くとも、綺麗なユリさんが肌を露出し迫ったら?
男として、我慢出来るだろうか?

もし、ユリさんと男女の関係になっていたら…

知りたいと思っても、真奈美は怖くてどうしても禎憲に聞く事が出来なかった。

もし、関係を持ったと言われたら…
私は変わらず禎憲さんを愛せる?
ユリさんに言ったあの時みたいに、私は幸せだと胸を張れるだろうか…

分からない…
でも、禎憲さんを自分を信じたい…

そんなある日、ユリから会いたいと連絡があった。

今更、何の用だろう?
まだ、私に言い足りない事が有るのだろうか?





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