剛力家の三兄弟

真奈美は、ずっと、雅人の事が気になってた。

あの日、真奈美は雅人の兄に、雅人へ謝る様に言いに行こうとしたら、明憲に止められてしまったのだ。
“他所の家庭の事情に首を突っ込むな!”と言われ、何も出来ない自分に、失望していた。

そして、“他人のペットを殺したならまだしも、自分の家のペットを殺したなら、他人のアンタが出しゃばるもんじゃないでしょう?アンタはアンタの仕事しろよな?” と、禎憲にも言われてしまったのだ。

余りにも冷たい二人に、真奈美は怒りさえ覚えていた。だが、怒りはしても、今回の事は家庭内での事で、他人の自分が、とやかく言う事で無いのは、真奈美自身も分かる。分かるが、雅人の気持ちを考えると、どうしても納得いかない様だ。

“自分の仕事を” と言われたら、居候の分際の私は自分の仕事をするしかない。
でも…




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