剛力家の三兄弟
暫くすると、真奈美が雅人を始めて見かけた公園へと二人は入って行った。
夕方の公園は、どこも同じだろうが、親子で遊ぶ者は居なく、雅人達くらいの子供達も、家へと帰り居なくなる。
あの日、真奈美が雅人を見かけた時も、他に公園で遊ぶ者も誰もいなかった。
だからこそ、真奈美は雅人に目が止まったのだ。
雅人をつけていた男は、遊具の陰から様子を伺いながら、たまにスマホを確認してる。真奈美には誰かと連絡取り合ってる様に見えた。
えっ共犯者がいる?
もしかしたら、あの男、ここで雅人君に何か仕掛けるかも…
憲剛さんは当てにならないし、明憲さんも既読スルーだ。
ホントあてにならない男ども!
何かあれば、私が雅人君を助けるしかない。
真奈美は近くに落ちていた枝を拾い、彼等から目を離さない様にして、拾った枝を振り、強度を確かめる。
雅人君、絶対私が助けるからね?
剣士、私に力ちょうだい!
その時、爆音と共に公園の中へバイクが入って来た。
えっ!?
公園にバイク?
そのバイクの前に、見張っていた男がいきなり飛び出したのだ。
『キィー! ドン! バタン!』
危ないと声をかける間も無く、男は宙を舞い、地面へと叩き落ちた。