剛力家の三兄弟
休日出勤の話を受けて、毎週末、真奈美は休日出勤として、カフェの新メニューの為に、禎憲と、人気になってるカフェ巡りをしていた。
休日出勤は、禎憲と二人一緒に家を出るのだが、今日は、禎憲の希望で、店や事務所のある◯△の駅前で、待ち合わせする事になった。
「ごめん。遅れた」
「あっいえ、全然大丈夫です」
「会って早々悪いんだけど、きょうの予定変更しても良い?」
「予定変更ですか?」
今日は、お店に出すスウィーツの参考にと、スウィーツが人気のカフェ巡りだった。
「構いませんが、どちらに?」
「遊園地に行こう?」
「は?」
「俺さ、遊園地なんて行った記憶無いんだよね?剛力家は代々、検事や裁判官などの法曹界に携わる仕事してるから、俺達が子供のころも両親は忙しくてさ、家族で遊園地なんて行ったことないんだよね?」
「え?でも友達や彼女とは?」
「ヤローと行って楽しい所じゃないでしょう?」
そうかな?
「だからと言って、女の子と二人っきりで行くと、自分は特別だと思われるのが面倒だったし」
確かに…
何人も彼女がいる彼らと、二人きりでデートスポットである遊園地に、行くだけで特別感はあるだろう。
「分かりました。じゃ、行きましょう?」
初めてだと言うネズミランドの入り口で、彼は “ここが遊園地?” と驚きの声を漏らした。
37歳のオジさんが、まるで子供の様に目を輝かせ、興奮を隠せずに居た。
「じゃ、楽しみますか?」
真奈美は、禎憲の手を引いて、あっちやこっちと連れ回した。
「少し、休憩しますか?」
「悪い…少し休ませてくれ」
禎憲は絶叫系は苦手の様で、岩場を猛スピードで走るあれを降りた後、顔色を悪くしていた。
その為、真奈美はキャラクターの形をしたワッフルを食べれるお店で、少し休憩を取ることにしたのだ。