剛力家の三兄弟

いつもの様に、洗濯と掃除を終わらせた真奈美は、剛力家へ来た時と同様の、大きなショップバッグとキャリーを持ち、使わせてもらった広い部屋に一礼した。

ホント広い部屋だったなぁ…
お世話になりました…
初めの頃の夜は変な音に悩まされて、怖くて眠れなかった…
でも、禎憲さんの竹刀を振る音だと分かってからは、安心して眠れる様になったっけ…
慣れて来たこの部屋を出るのは、ちょっと寂しいけど…

そう言えば…
禎憲さんとランドに行ったなぁ…

あの時、ショップ回れなかったから、今度ゆっくりって思ってたけど、また暫くは行けそうに無いか…
あ〜、年パスなんて夢のまた夢だ…

真奈美は、大きな溜息と大きな荷物と共に、玄関へ向かうと、憲剛と当主夫妻が待っていた。

挨拶しなきゃて思ってたから、ちょうど良かった…
「長い事お世話になりました。落ち着いたら、改めてお礼に伺います」
真奈美は一礼して靴を履いた。

「禎憲の店行くんだろ?送って行くよ?」
憲剛は、真奈美の荷物を車のトランクに乗せると、助手席のドアを開けた。

助手席…?





< 82 / 142 >

この作品をシェア

pagetop