わたしを光へ。
「じゃあ次は親に連絡するから携帯出して」
ソファに座ると、私の腕を強引に引いて隣に座らせた。
私は大人しく携帯を差し出す。
とにかく今は彼を刺激したくなかった。
何か文字を打ったと思えば、すぐにポケットにしまう。
当然、私に返すのではなく彼のポケットへ。
「友達の家に泊まるって言ったから」
きっとそうなるだろうと、覚悟はしていた。
していたけど、この後のことを考えるといっそ気を失ってしまいたいほど嫌になる。
「お願い、花那の様子を聞いて」
それでも譲れないのは花那のこと。
きっと目を覚ました花那は正気じゃいられない。
私の願いを、加賀くんは怠そうに目を細めて無情に蹴散らした。