元彼氏の取扱説明書


酔いもいい感じに回ってきた頃
私はもう1回聞いてみることにした。

「あの、涼介。今朝のことなんだけど」
「あぁ。そうだったなー。言葉の通りだけど何が聞きたいの?」
「聞きたいことが多すぎる。ひとまず私たち別れたのに今まで通りってどういうこと?そんなの無理に決まってるじゃん」

最後の方は感情的になってしまい怒鳴ってしまった。
涼介は至って冷静で私をずっと見つめている。


「まぁまぁ落ち着けって。俺たち別れたけど俺は恵里香の身体好きなんだよねー。そういうこと。」

そういうと涼介は私に軽くキスしてきた。
今までならなんとも思わなかったけどもこの日は違う。
私たちは別れたのだ。嫌悪感が湧き上がってきて私は涼介にビンタした。

「最低。」

私は走って店を飛び出した。
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