ハウスキーパーはSっ気同級生の豪邸で…


日曜日

「朝香起きないの?」

「少ししんどい、何か食べて薬のむ」

「うつったのかな?」

「かも、でも喉は痛くないからしばらく寝てみる、今日向こうバイトで遅くなったら休みになるんだよ、夕方まで様子みる」


2時に連絡入る

'だいぶおしてるから今日は休みにして'

あー、よかった、朝香はホッとする

「お母さん休みになった」

「よかったわね、バイトって何してるの?」

「モデル」

「へえ、かっこいいんだね」

「うん、かっこいいね」



朝香の熱もすぐさがり久しぶりにゆっくり休めた週明けの月曜日、響也の周りに人が集まっていた

「おはよう、千波、何?あれ」

「宇佐美くんの髪型がすごくて、みんな集まってるの」

「へぇ」

「未来なんかはしゃいじゃってうるさいくらいよ」

(未来のことすっかり忘れてた、まあこれからだよね)

「昨日のこと聞かせてよ」

「昼休みにね」


昼休み……朝香と千波は外でお弁当食べていた

「昨日すごい人でね、やっぱり女子ばっかで、男子二人には隅の方で待っててもらったの、私は一つだけ買って杉本くんと三上くんと三人で待ってたけど千尋がなかなか来なくて、昼になってもこないから電話したらまだ見たいから三人でご飯食べにいってって」

「えー、千尋がそんなことする?」

「うーん私も一応フォローは入れたんだけど杉本くんが昼食べたら帰っちゃって」

「三上くんは?」

「まあ、それから二人で買い物とかいって帰りも送ってくれて告白してくれたの」

「オッケーしたの?」

「うん、楽しかったし、よく気づいてくれる人でね、優しいと思った」

「よかったね」



朝香の携帯が鳴る

「今どこにいる?」

「中庭に千波といる」

「わかった」


「千尋がねー」

「でしょ、夜も連絡なかったの」

「それはちょっとだよね」

「今日もまだ話してないんだー」



響也と彰が歩いてくる

「ヤッホー」
二人は座った

「彰から聞いたよ、二人おめでと」

「ありがと、杉本くんは何か言ってた?」

「うん、ちょっと怒ってるのか落ち込んでるのかわかんない感じかな」

「そうだよね、三上くんも昨日待たせちゃってごめんね」

「もう昨日一杯謝ってもらったし、俺らは逆によかったからいいよ、気にしないで」

(こういうとこが千波のいってた優しさなのかな)

「ねぇ、その髪パーマじゃないの?」

「ちげえよ、パーマかけたらまた停学くらうだろうが」

「触っていい?」

「ん、いいよ」

サイドの刈り上げている部分を触る

「耳にもかかってないから大丈夫だろ?」

「でも、こんなに流して……前は長いよ」

「ドライヤーでしないと朝は大変」

「これは響也じゃないと似合わないわ」

「そっかな、伸びてきた時がこわいんだよな」

彰と千波、二人の会話をぼーっと聞いていた


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