ハウスキーパーはSっ気同級生の豪邸で…
響也がお風呂からでてくる
「どう?」
「いいのではないかと、髪乾かして下さい」
「乾かして」
朝香はドライヤーを持ってきて響也の髪を乾かす
サラサラだなー
「この髪は地毛ですか?」
「ストパー当ててるよ、もう明日は大丈夫かな」
「前髪は長いですけど、どうなんでしょう」
「ゴムかピン持っていくか」
ゴムかピンて女子じゃないんだから、でもこの人ならおかしくはなさそうだからすごいよね
「なあ、クラスの名簿ねえの?」
「入学式の時にはりだしていたクラス表なら写真を撮ってますけど」
「見せて」
朝香は携帯をバックからもってくる
「ついでに連絡先交換しとこうぜ、休みの時は連絡するからな」
「はい、写メ送りましょうか?」
「いやそこまでじゃなくても……見せて」
朝香の電話をとって写メを見る
「知ってる人いますか?」
「ああ、初日に同中の奴とは話したからな」
「私は家から歩いていける距離なので結構同じ中学の子通ってて、クラスではこの子といます」
朝香は携帯を覗いた
お風呂上がりのいい石鹸の匂いがした
朝香は匂いをかぐ
「いい匂い」
思わず口に出していた
「そう?じゃあ今度うちで風呂入れば?」
「いえ、結構です、すみません」
「クラス楽しい?」
「まあまあです」
「ふーん」
「あっもうすぐ一泊で宿泊訓練がありますよ」
「えー、めんどい」
「荷物詰めますから」
「うん、頼む」
朝香に携帯を返した
「もう敬語使わなくていいよ」
「でも……」
「同級生で敬語使われるとこっちも話しずらい」
「はい、じゃあ、ご飯食べる?」
「うん」
二人はキッチンに移動した
「今日は早く寝てね」
「起きれっかなー」
次の日の朝
朝香は携帯を握りしめていた
起きてないような気がする……かけちゃえ
「ふぁーい」
眠そうな口調で返事する
「おはよう、起きてる?」
「今、この電話で起きた」
「やっぱり、早く支度してね」
「うん、サンキュー」
教室
「朝香おはよ」
「おはよ」
「今日から宇佐美くん登校だね」
「そうなんだ」
「昨日先生が言ってたじゃん、どうなってるかな、宇佐美くんてイケメンだったよね」
ごめんね千波(ちなみ)
ちょっとバイトのことは言えない…
廊下が騒がしくなる
「響也、やっとこれたな」
「ああ、久しぶりだな幹太(かんた)」
二人で教室に入ってくる
男子は響也のところに集まってくる
「響也、携帯かけてもつながらないし、どうしてたんだよ」
「ああ、停学くらって腹立ったから家帰って携帯投げてぶっ壊れちまった」
「響也、携帯は何も悪くないぞ、もったいない」
「そうだな(笑)、これ新しいの、読み込めよ」
響也が携帯を出すとみんなが次々と読み込んでいく
あたしもー、女子も次々集まって交換していた
先生がやってきた
「おっ宇佐美来たな、後で職員室くるように」
「はーい」