ハウスキーパーはSっ気同級生の豪邸で…
昼休み
「なんだよ響也、その荷物」
紙袋に一杯プリントが入ってあった
今までの休んでた間のプリントらしいものがたくさん入っているようだ
「頑張れよ」
「幹太手伝ってくれるのか?」
「無理だな(笑)わからない問題も多々あったし、響也は頭いいからすぐ解けるよ」
朝香は聞こえていた、頭いいんだ~
夕方、響也の家に行くとリビングにプリントを広げて解いていた
「みんなに囲まれてたね」
「まあ誰が誰やらさっぱりだけどな、友達追加結構あったけど、顔と名前が一致しないからなー」
「徐々に覚えれるよ」
「なあ、こんなにプリントでたのか?」
「最初は中学の復習が多かったからプリントは結構あったよ」
「ちょっと教科別に分けてほしいんだけど、あと教科以外のとに」
「うん、じゃあご飯だけタイマーいれとくね」
二人はプリントを分ける
「こんなもんか、教科以外のプリントはお前が見て、もういらなかったら捨てて」
「私が見ても…」
「わかんないのは置いといていいから」
「わかったけど、シャツ脱いでよ洗濯するから」
「ああ、わかった」
ベストを脱ぎカッターシャツを脱ぐ
「Tシャツ一枚で寒くない?」
「大丈夫、ちょっと二階にいるから飯できたら呼んで」
「わかった」
その間ご飯の支度と洗濯、掃除をすませる
様子を見に二階へあがる
「いつでも食べれるよ、どう?解ける?」
「解けるよ、英語は終わった」
「早いね」
「俺、帰国子女なんだよ、英語は得意」
「へー英語話せるの?」
「小学校までは日本と海外をいったり来たりしてた、中学からは日本にいるけど」
「えっ、じゃあ中学からずっと一人暮らし?」
「そうだよ」
「さみしかった?」
「うーん、でも俺、結構遊んでたからそうでもなかったかも」
さみしいから遊んでたんじゃないのかな
気づいてないんだ
「いつまでに提出するの?」
「二週間後」
響也は椅子から立った
「飯食う、あっ明日の朝起こして欲しい、久しぶりに勉強したから起きれないかも」
「わかった」
次の日体育の授業中
あいつ、何やってんだ、壁に向かってパスして
響也は朝香を見ていた
男子はバスケ、女子はバレーだった
「女子は試合しますよ、滝野さん、主審をお願いね」
「はい」
朝香は主審を頼まれた
主審できるってバレー経験者ってことじゃん
何でプレーしないんだ?
響也は気になっていた