君との恋愛物語~私の溺愛彼氏~
「やっぱり変わってなかったんだな、このマンション。」

「なんでいるの?アメリカにいるんじゃ··」

「あ〜。親父の仕事やめてきた。俺向いてないみたいでさ。」


功くんは
私が20歳の時。
大学生の時に知り合い付き合ってた人。

1年ちょっとだったけど
親の仕事を引き継ぐ事情でアメリカへと行き
そのまま別れた人。


「そう··なんだ。」
私は震える手をキュッとし
そのまま自分の部屋へと行こうとすると

グイっと
功くんは私の手を引き
そのまま私を壁越しに抑え··

「ねぇ··離し··」

私が言い切る前に
功くんは

「なぁ、久しぶりなんだからさ。もう少し話さない?紗奈の部屋上げて?」

って私に笑いかけるけど
その笑顔はどこか怖くて。
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