君との恋愛物語~私の溺愛彼氏~
「紗奈、ただいま」
キッチンに立つ紗奈を
俺は後ろから抱きしめる。

「悠斗、おかえりなさい」
ふと紗奈は優しく笑いかけるけど
まだどこか元気がない。


「今日オムライス?紗奈のめちゃくちゃ上手いんだよなー」
「悠斗の量多くしておくね」

キュ··

「また1人で泣いてたの?」
うっすらと泣いた跡がある
紗奈の瞳。

俺の言葉に
少し震える紗奈の手。

その震える手を
俺は握りしめる。

「大丈夫だよ笑。少し思い出しちゃっただけ··」
無理に笑う紗奈に
俺は···

触れるだけのキスをした。
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