無愛想な同期の甘やかな恋情
そして、それから二時間半――。


「バカか、お前」


穂高君が私の腕を肩に担いで歩きながら、忌々し気に呟いた。


「大して強くもないくせに。人の制止を振り切って飲みまくって潰れるとか、カッコ悪いこと、やめてくれよな」

「う……ごめんなさい……」


確かに……。
なにが弾けたのか、今となってはよくわからないほど、私は調子に乗ってグビグビ飲んでしまった。


穂高君の言う通り、私はそれほどお酒に強いわけじゃない。
当然の結果、酔い潰れた。


穂高君はみんなから『相方の面倒看てやれよ~』と冷やかされ、酔っ払いの私を押しつけられてしまった。
そして、グチグチ言いながらも、私を担いで移動してくれている。


申し訳ない思いが胸に広がる程度に、私はちゃんと理性を保っていた。
だけど、身体に力が入らず、支えてくれる穂高君にほとんど全体重を預けて、私はよろよろと足を動かすだけ。


「……ったく」


不機嫌な呟きが、わりとすぐ耳元から聞こえてくる。


「いい加減、なんでもかんでも『コンビだから』で俺たちを一纏めにしたがるの、やめてくれないかな……」

「っ」


何気ない独り言といった調子だったけど、それが本当の本心に聞こえて、私はズキッとした。
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