無愛想な同期の甘やかな恋情
私は彼から目線を外し、横顔を向けてわずかに唇を尖らせた。
素っ気なかったかな、と自分でも怯んだものの、篠崎君も言い過ぎたと自覚していたんだろう。
きゅっと口を噤んで、ヒョイと肩を竦めた。
「すみません。口が滑って余計なこと言いました」
人懐っこくてお調子者の後輩だけど、こういう素直なところが、彼の美徳。
彼は私に謝ってから、再び自分の仕事に戻っていった。
私もそれを視界の端っこで確認して、ほんの少しホッと息を吐いた。
気を取り直して、この後のスケジュールを目で追う。
残念ながら、今日は動かせない予定が詰まっている。
業務中に行くのは無理だな。
でも、穂高君は、私が飲み会の席で話題にしただけのことを、すぐに対応してくれたのだ。
私もその結果を早く確認したい。
本当は、穂高君と二人で会うのに、まだちょっと緊張はあるけれど……。
『業後になるけど、いいですか? 何時までいる?』
意を決して、彼のメールにそう返すと、五分ほどして返事が来た。
『今夜は、ラボに泊まり予定。そっちの都合いい時に、いつでもどうぞ』
最初のメール以上に短く素っ気ないのに、『いつでもどうぞ』があまり彼らしくない。
素っ気なかったかな、と自分でも怯んだものの、篠崎君も言い過ぎたと自覚していたんだろう。
きゅっと口を噤んで、ヒョイと肩を竦めた。
「すみません。口が滑って余計なこと言いました」
人懐っこくてお調子者の後輩だけど、こういう素直なところが、彼の美徳。
彼は私に謝ってから、再び自分の仕事に戻っていった。
私もそれを視界の端っこで確認して、ほんの少しホッと息を吐いた。
気を取り直して、この後のスケジュールを目で追う。
残念ながら、今日は動かせない予定が詰まっている。
業務中に行くのは無理だな。
でも、穂高君は、私が飲み会の席で話題にしただけのことを、すぐに対応してくれたのだ。
私もその結果を早く確認したい。
本当は、穂高君と二人で会うのに、まだちょっと緊張はあるけれど……。
『業後になるけど、いいですか? 何時までいる?』
意を決して、彼のメールにそう返すと、五分ほどして返事が来た。
『今夜は、ラボに泊まり予定。そっちの都合いい時に、いつでもどうぞ』
最初のメール以上に短く素っ気ないのに、『いつでもどうぞ』があまり彼らしくない。