一目惚れの彼女は人の妻
宏美さんの画像の下には、”浮気女”と書いてあった。もちろん、恵美のメッセージだ。
薄暗い飲み屋の店内で、斜め前から宏美さんを撮った画像で、相手の男の顔は見えない。だが、茶髪で、赤色系の上着を着ているから、篠崎課長でない事は明らかだ。
それだけでも腹立たしいが、もっと腹が立つのは、その男の手が、事もあろうに宏美さんの胸に触っている事だ。いやらしい手つきで。
”どういう事か説明してくれ”
”他の画像はないのか?”
”そいつは誰だよ?”
そんなメッセージを立て続けに送り、待つとすぐに既読になったのだが、
”もうすぐ家に着くから”
との事で、俺は、
”りょ”
と返した。
玄関で恵美を待ちたいぐらいだったが、そんな所で話せる事ではなく、恵美の部屋に勝手に入るのはまずいだろうから、俺は自分の部屋で恵美を待った。ドアは全開にして。
イライラしながら待つと、下で恵美が帰宅した気配がし、階段をトントントンと上がる音がして、恵美がひょっこり現れた。
「ただいまー」
「お、おお。お帰り」
「すぐ聞きたい?」
「ま、まあな」
当たり前だっちゅーの!
薄暗い飲み屋の店内で、斜め前から宏美さんを撮った画像で、相手の男の顔は見えない。だが、茶髪で、赤色系の上着を着ているから、篠崎課長でない事は明らかだ。
それだけでも腹立たしいが、もっと腹が立つのは、その男の手が、事もあろうに宏美さんの胸に触っている事だ。いやらしい手つきで。
”どういう事か説明してくれ”
”他の画像はないのか?”
”そいつは誰だよ?”
そんなメッセージを立て続けに送り、待つとすぐに既読になったのだが、
”もうすぐ家に着くから”
との事で、俺は、
”りょ”
と返した。
玄関で恵美を待ちたいぐらいだったが、そんな所で話せる事ではなく、恵美の部屋に勝手に入るのはまずいだろうから、俺は自分の部屋で恵美を待った。ドアは全開にして。
イライラしながら待つと、下で恵美が帰宅した気配がし、階段をトントントンと上がる音がして、恵美がひょっこり現れた。
「ただいまー」
「お、おお。お帰り」
「すぐ聞きたい?」
「ま、まあな」
当たり前だっちゅーの!