控えめ君と鈍感ちゃん
控えめ君と鈍感ちゃん#1(6月の学校)

①お弁当

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「今日もいい天気だァァーー!!」
そう大声で叫ぶと下から「香(かおる)、うるさいわよ!」と、お母さんが私に負けないぐらいの大声で言ってきた。
「そっちだってうるさいじゃん...」
と、小さい声で言ったはずなのに、なぜか
「なんか言った?」
という、朝から目がぱっちり覚める恐ろしい声が聞こえてきた。
私は階段を降りながら
「べっつにーー」
と言うと急いで洗面所へ向かった。
顔をバシャバシャと洗い、完全に目を覚ますとそのままお弁当を作りに台所へ向かった。
私はこの春から地元でも1番デカい、【小鳥川高校(おどりがわこうこう) 】に通っている。
高校ではお昼は各自自由のため、今年からは毎日作って行ってる。高校にはもちろん食堂もあるが、せっかくなんだから自分でお弁当を作って持っていきたい。
それに、私は料理が好きだから別に苦ではない。
私と家族の分と、そして、もう一人分のお弁当を作り終えると私はぐーーっと伸びをしてからゲームを持ってくるとソファに腰を掛けて、休憩をとる事にした......。
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