Reality~偽りの歌姫~《完》
今日も、不審な人物が寮の前に張り込んでいる。

そいつらが麗と接触できないように、俺達は麗を囲みながら中に入った。



部屋の前にたどり着くと、大きくため息をつく麗。

外では、かなり神経を使っているようだ。



本人には言ってないが、俺も麗を一人にさせないように気を使っている。

この秘密の核心をつかんでいる人間がいることは間違いないようだ。

向こうがどこまで決定的な証拠を握っているのか知らないが、そいつらの取材が直接麗に及ぶことは避けてやりたい。



俺達がどれだけ警戒していても……

このことが記事になるのは、時間の問題なんだろうか。
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