Reality~偽りの歌姫~《完》
鞄から鍵を取り出す時、麗の手首にリストバンドが見えた。

ステージ以外ではめているのを見るのは初めてだ。



細い手首のわりに、幅が広いリストバンド。

なぜか違和感を覚える。



「麗……そんなものはめてたか?」

俺は、彼女の左手を指差した。
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