ただ愛してるだけ
第3章 壁は高い
次の日、久しぶりに寝坊した。

「やっば……」

起き上がると、横に慶人君がいた。

「おは……よう……」

「おはよう、夕陽さん。」

朝陽の中、男性と一緒にいるなんて、どれ位ぶりだろう。

「と言っても、ゆっくりしている暇はないの。」

私はタオルを体に巻き、急いで昨日の服を着た。

「慶人君も、早く服を着て。」

「う、うん。」

起き上がる慶人君を見ると、ああ、なんだか可哀相な気がする。

私も本当は、二人きりゆっくりしたいんだけどね。

でも、もうすぐ来てしまう。

ネックの人が!


その時、玄関のベルが鳴った。

ああ、来てしまった!

「慶人君。服を着たら、寝室に行って一歩も出ないでくれる?」

「えっ……」

私は急いで、インターホンに出た。
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