星と太陽に魔法の歌を
俺は、月光に照らされた道を彼と並んで歩いていた。
「…思ったことあるんだけど、言っていい?」
「良いけど…どうしたの?」
俺は、きれいに輝く月を見上げて深いため息をつくと彼に笑顔を向けた。彼の黄色い目が俺をしっかりと捉え、彼の目に俺の緑色の目が映ったような気がする。
「…俺たちってさ。魔法学校に入ってから仲良くなったじゃん?」
彼は、大きくうなずく。
「俺の妹と君の弟も魔法学校に入ってから仲良くなったし、しかも同級生だし…何かすごいよね」
俺が微笑むと、彼は「確かに…」と俺に微笑み返してくれた。
「さて、俺の可愛い妹に会いに行こう…じゃあ、また明日ね!約束、破らないでよ?」
「分かってるよ。また明日!」
俺と彼は、黒いローブに付いているフードを深く被るとその場から姿を消した。