星と太陽に魔法の歌を
「お久しぶりです」
「おばあちゃん…遊びに来たよ!」
「か、影光(かげみつ)!?」
美影の祖母は、美影を見つめて驚いている。
「え?あ、僕は美影だよ」
美影は、戸惑った表情を浮かべて言った。我に返った美影の祖母は、ハッとした表情で「ごめんなさい」と微笑んだ。
「みーくんが、若い頃の影光にそっくりで…」
みーくんとは美影の祖母の美影の呼び方で、影光とは美影の祖父の名前なのだ。ちなみに、美影の祖父はもうこの世には居ない。
「小さい頃から影光に似てるな、とは思っていたけど…まさか、ここまでそっくりになるとは……もしかして、みーくんは影光の生まれ変わり…もしくは――あ、今からゆっくり話できる?」
「出来るよ」
「じゃあ、深冬くんと千晴くんも上がっておいで!」
僕たちは、美影の祖母の家に上がった。