血で愛してるの文字を書く

今日1日、私は彼女から返信が来ていないかどうかだけを考えていた。
何も授業の内容を思い出せないなぁ、などと思いながら門を出ると、即座に携帯に食い入る。
学校で何度も何度も確認したが返信は来ておらず、今も私の携帯の通知は何も表示していなかった。
言いようのない不安が私を襲う。
このまま彼女から返信が来なければ、
もし彼女に捨てられてしまったら、
私はどうなってしまうんだろう。
私は彼女がいなければ生きていく事はできない。
あのふわふわで可愛らしくて愛おしい笑顔や
私にだけ見せてくれる光の無い壊れた人形のような表情を見ていなければ、
私は幸せにはなれない。
そんな事を考えると、さらに彼女が愛おしくなってしまった。会いたい。
一言でも返信が欲しい。
一日中それだけを思い続けた。

…だが、そんな私の願いが叶うことはなかった。