恋のはじまりは突然に
「蓮司と付き合ってみない?ってこと。どう?」
「えっ?!へっ?!つ、付き合う?!」
やっと意味が分かった今。今度はパニックに陥った。
そして、それと同時に隣から大きな溜め息が聞こえてきてチラッと見てみると蓮司という人が右手で目元を覆っていた。
女性とは違う大きな手。けれども男性とは思えないくらい綺麗な指、整えられた爪に思わず目を奪われた。
「お前さぁ、絶対面白がってるだろ」
「そんなことあるかよ。大事な友人が、バレンタインデーにフラれて落ち込んでるんだ。新しい出会いを見つけてやっただけだろ?逆に感謝してほしいくらいだよ」
「あーそうかよ、そりゃどーも」
どう聞いても感情の込められていない返しに、私もどうしていいのやら分からない。
清美を見れば隣の奏多という人のことをチラチラ見て頬を赤く染めていた。
まぁ、最初二人を見た時から声掛けたくらいだもんね。
きっとタイプの男性だったんだろうなぁ、と思う。
でも友達の私がどうしたらいいのかと困っているのを、ちょっとでも気にかけてくれたら嬉しいんだけどなぁ。
「えっ?!へっ?!つ、付き合う?!」
やっと意味が分かった今。今度はパニックに陥った。
そして、それと同時に隣から大きな溜め息が聞こえてきてチラッと見てみると蓮司という人が右手で目元を覆っていた。
女性とは違う大きな手。けれども男性とは思えないくらい綺麗な指、整えられた爪に思わず目を奪われた。
「お前さぁ、絶対面白がってるだろ」
「そんなことあるかよ。大事な友人が、バレンタインデーにフラれて落ち込んでるんだ。新しい出会いを見つけてやっただけだろ?逆に感謝してほしいくらいだよ」
「あーそうかよ、そりゃどーも」
どう聞いても感情の込められていない返しに、私もどうしていいのやら分からない。
清美を見れば隣の奏多という人のことをチラチラ見て頬を赤く染めていた。
まぁ、最初二人を見た時から声掛けたくらいだもんね。
きっとタイプの男性だったんだろうなぁ、と思う。
でも友達の私がどうしたらいいのかと困っているのを、ちょっとでも気にかけてくれたら嬉しいんだけどなぁ。