ノンフィクションにご注意を
なんだか愛らしい雰囲気の溝渕に、乙女チックな擬音を出すオレの心。


「そりゃ今まで普通のクラスメイトって思ってて、しかも義理のお兄ちゃんになる予定の人に好きって言われて驚きはしたけど……“嫌”とか“迷惑”とか、そういう類のものは無いと言うか………」


「溝渕…」


「でもそれが=私も好きって事に繋がるのかは分からなくてね?しかもキッチンでグイグイ行くぜみたいな事言われて、余計頭の中パニックになっちゃったと言うか……」


たどたどしく心の内を語っていた溝渕が、フッとこっちを見る。


キラキラしたキレイな双眼はまるで水晶玉の様。
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