【短編】ホワイトデーには花束を、オレンジデーには甘いキスを(三人称)
課長もそれに気づいたのか、言葉を漏らした。
「ホワイトデーに服を贈るのか?」
「そういう意味もあるかと思いますけど、ホワイトデーにおしゃれをして、返事をもらうのを待つ、みたいな意味だと思います。でも服を贈るのも素敵ですね」
「バレンタインはチョコ一択だが、ホワイトデーはいろいろあるよな」
「そうですね、クッキーとかマシュマロとか。お菓子全般OKですよね。アクセサリーも人気でですよね。ピアスとかネックレスとか」
「真船もか?」
「私は花束がいいです。バラとか高価なものでなくても、ガーベラとかスイートピーとか。男の人から花をもらうのって憧れなんです」
「意外とロマンチストだな。じゃあ……」
課長は佳織の手を力強く引いた。そして駅へと歩みを進める。どんどん明るさを増していく歩道、帰路を急ぐひとたちの群れ。そのなかを横切るようにして、課長は駅ビルに向かい、自動ドアをくぐった。
(改札じゃないの? どこに行くんだろう……)
「ホワイトデーに服を贈るのか?」
「そういう意味もあるかと思いますけど、ホワイトデーにおしゃれをして、返事をもらうのを待つ、みたいな意味だと思います。でも服を贈るのも素敵ですね」
「バレンタインはチョコ一択だが、ホワイトデーはいろいろあるよな」
「そうですね、クッキーとかマシュマロとか。お菓子全般OKですよね。アクセサリーも人気でですよね。ピアスとかネックレスとか」
「真船もか?」
「私は花束がいいです。バラとか高価なものでなくても、ガーベラとかスイートピーとか。男の人から花をもらうのって憧れなんです」
「意外とロマンチストだな。じゃあ……」
課長は佳織の手を力強く引いた。そして駅へと歩みを進める。どんどん明るさを増していく歩道、帰路を急ぐひとたちの群れ。そのなかを横切るようにして、課長は駅ビルに向かい、自動ドアをくぐった。
(改札じゃないの? どこに行くんだろう……)