【完】浮気という名を心の片隅に
その真っ直ぐな目で、少し顔を恥ずかしそう

に言う佐久間くんの顔を見て私もつられて赤

くなってしまった。

「どうなんですか…!答えてください!」

「あー!!もう、しつこいなぁ…!」

私は、佐久間くんの服を引っ張り唇にキスを

した。

初めてだったそのキスは、優しくまるで蜂蜜

に包まれた様な甘いもので…。

ゆっくりと触れたキスは、とても長いような

短いような不思議な時間だった。
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