魔法の鍵と隻眼の姫
「かなり混乱しているようですが、明日が決戦の日ですよ?ミレイア様の15歳最後の日。…大丈夫ですか?」
事実を受け継いできたキースにとっては当然の話も、ラミンは今まで何ひとつ知らされてなかったのだから理解しがたい事も分かるが猶予はあと1日しかない。
それにミレイアと出合ってたった1カ月。信頼関係を築き上げられたかも分からない。
また、失敗するのでは…。
キースは一抹の不安を持ちながら今日はここで一晩休み明日迷いの森へ向かうことを告げた。
「明日は最後まで見届けるために私とフリドリート国王様も立ち会います。かつての4人が再び集まったということです」
遠くを見つめるキースは過去の二の舞にならなければよいがと憂う。
明日のためにゆっくり休めと夕食を取った後部屋へと案内した。
「こちらがラミン様、隣がミレイア様の部屋です。質素で申し訳ないですがどうぞご自由にお使い下さい。そして明日、悪しき魂に立ち向かう覚悟をお決め下さい」
厳しい目を二人に向けたキースは静かに礼をしてその場を離れた。
それぞれの部屋へと入っるとベッドと机とクローゼットがあるだけのシンプルな部屋は綺麗に整えられていてベッドはふかふかしていて気持ちが良さそうだった。
一度はベッドに入ってもミレイアは寝付けずに起き上がるとバルコニーに繋がる窓を開けた。
「はあ…」
開けた途端にため息が聞こえそっと顔を覗かせると隣のバルコニーにはラミンが項垂れるように手すりに体を預けていた。
ノニが飛び出していきラミンの周りを飛んでいる。
「ラミン?」
「あ?ああ小娘か…」
声を掛けると顔を上げ驚いたがミレイアの姿を見るとため息と共に言葉を吐き出した。
「ラミン大丈夫?」
キースの話を聞いてからというもの言葉少なに難しい顔をしたままだったラミンになかなか話掛けられなかったミレイアはラミンを気遣った。
「はは、小娘に心配されるとは情けねえな…。あまりに突飛な話に未だに付いて行けねえ。魔女の子孫とか生まれ変わりとか龍とか…普通なら可笑しな話のオンパレードだって言うのにそれがみんな本当の話でしかも俺自身に関わる事だなんて、信じたくもねえ」
沸々と胸に溜まる思いを吐露したラミンは項垂れたまま頭を抱える。
こんな気持ちのまま明日得体の知れないものと戦えるのか自分でも疑問に思う。
「俺は結局何者なんだ?俺のこの手にあるものは何なんだ?生まれ変わりって言われても記憶の欠片も思い出さねえ、俺に何が出来るって言うんだよ…こんなんで明日戦える気がしねえ…」
痣のある左手を掴み唇を噛むラミンに眉根を寄せるミレイア。
「ラミンしっかりしてよ。信頼が戦う為に必要なことでしょう?あなたが自分の事を信じてあげないでどうするの?」
項垂れたままのラミンに背中でも叩いて叱咤激励してやりたいところだけど囲うように独立したバルコニーは隣と1mほど離れてて手を伸ばしても届かない。
部屋を出て扉から行けばいいのだがあまりに落ち込む姿に何だか一時もラミンから目が離せなかった。
ノニが手すりに止まり心配そうにラミンの顔を覗き込んでいる。
それを邪魔くさそうに払いノニはぷんと怒って何処かへ行ってしまった。
「蔑まれるべきはお前じゃなく俺なのかもな?何せ人間が憎むべき魔物の子孫なんだから…」
自嘲気味に笑い呟いたラミンの言葉に憤りを感じたミレイアはとある行動をし始めた。
「ラミン!」
叫ばれミレイアを見たラミンは目を見開き固まった。
「おま…な、にを…」
事実を受け継いできたキースにとっては当然の話も、ラミンは今まで何ひとつ知らされてなかったのだから理解しがたい事も分かるが猶予はあと1日しかない。
それにミレイアと出合ってたった1カ月。信頼関係を築き上げられたかも分からない。
また、失敗するのでは…。
キースは一抹の不安を持ちながら今日はここで一晩休み明日迷いの森へ向かうことを告げた。
「明日は最後まで見届けるために私とフリドリート国王様も立ち会います。かつての4人が再び集まったということです」
遠くを見つめるキースは過去の二の舞にならなければよいがと憂う。
明日のためにゆっくり休めと夕食を取った後部屋へと案内した。
「こちらがラミン様、隣がミレイア様の部屋です。質素で申し訳ないですがどうぞご自由にお使い下さい。そして明日、悪しき魂に立ち向かう覚悟をお決め下さい」
厳しい目を二人に向けたキースは静かに礼をしてその場を離れた。
それぞれの部屋へと入っるとベッドと机とクローゼットがあるだけのシンプルな部屋は綺麗に整えられていてベッドはふかふかしていて気持ちが良さそうだった。
一度はベッドに入ってもミレイアは寝付けずに起き上がるとバルコニーに繋がる窓を開けた。
「はあ…」
開けた途端にため息が聞こえそっと顔を覗かせると隣のバルコニーにはラミンが項垂れるように手すりに体を預けていた。
ノニが飛び出していきラミンの周りを飛んでいる。
「ラミン?」
「あ?ああ小娘か…」
声を掛けると顔を上げ驚いたがミレイアの姿を見るとため息と共に言葉を吐き出した。
「ラミン大丈夫?」
キースの話を聞いてからというもの言葉少なに難しい顔をしたままだったラミンになかなか話掛けられなかったミレイアはラミンを気遣った。
「はは、小娘に心配されるとは情けねえな…。あまりに突飛な話に未だに付いて行けねえ。魔女の子孫とか生まれ変わりとか龍とか…普通なら可笑しな話のオンパレードだって言うのにそれがみんな本当の話でしかも俺自身に関わる事だなんて、信じたくもねえ」
沸々と胸に溜まる思いを吐露したラミンは項垂れたまま頭を抱える。
こんな気持ちのまま明日得体の知れないものと戦えるのか自分でも疑問に思う。
「俺は結局何者なんだ?俺のこの手にあるものは何なんだ?生まれ変わりって言われても記憶の欠片も思い出さねえ、俺に何が出来るって言うんだよ…こんなんで明日戦える気がしねえ…」
痣のある左手を掴み唇を噛むラミンに眉根を寄せるミレイア。
「ラミンしっかりしてよ。信頼が戦う為に必要なことでしょう?あなたが自分の事を信じてあげないでどうするの?」
項垂れたままのラミンに背中でも叩いて叱咤激励してやりたいところだけど囲うように独立したバルコニーは隣と1mほど離れてて手を伸ばしても届かない。
部屋を出て扉から行けばいいのだがあまりに落ち込む姿に何だか一時もラミンから目が離せなかった。
ノニが手すりに止まり心配そうにラミンの顔を覗き込んでいる。
それを邪魔くさそうに払いノニはぷんと怒って何処かへ行ってしまった。
「蔑まれるべきはお前じゃなく俺なのかもな?何せ人間が憎むべき魔物の子孫なんだから…」
自嘲気味に笑い呟いたラミンの言葉に憤りを感じたミレイアはとある行動をし始めた。
「ラミン!」
叫ばれミレイアを見たラミンは目を見開き固まった。
「おま…な、にを…」