魔法の鍵と隻眼の姫
「騙されちゃダメさ!ミレイアちゃん!」
ミレイアの頬をパチパチと叩き正気に戻す。
小さな手だからいくら叩かれても痛くない。
「ごめんねノニ、つい気になって…」
困ったように苦笑いを浮かべるミレイアを余所にまだ笑い声が聞こえ、キースは髪の毛が引っ張られてる気がして振り返そうになってノニが慌ててキースの頭に体当たりした。
「ダメだってばさ!」
「あいたっ!」
目をぱちくりさせ痛い頭を擦るキースにプンプン怒るノニ。
後ろからはまだクスクスと笑う声が聞こえる。
それがとても楽しそうで好奇心が疼くミレイアは後ろを振り向きたくて仕方がない。
「後ろを振り向いたら最後、森の奥深くに引きずり込まれて出てこれなくなるさ!」
『ふふふっ、後ろ振り向いてごらんよ。楽しい物を見せてあげるよ』
「えっ!?」
突然耳元で声がしてミレイアは耳を抑えて振り向きそうになった。
異変に気付いたラミンが繋いだ手を引っ張りミレイアを背中から抱え込むように振り返るのを阻止した。
「お前振り返るなと言われてるだろが」
「い、今耳元で声がして…」
『ふふっ、もう少しだったのにぃ。ねえ一緒に遊ぼうよ』
「あ!?」
今度はラミンの耳元で声が聞こえ咄嗟に耳元を抑えるが何も手応えがない。
「どうやら妖精達に目をつけられたようだな」
一人冷静な国王が剣に手を添え辺りを伺う。
「仲間を切っちゃダメさ!悪さするけど大事な仲間なのさ!」
目の前をくるくる回り泣きそうな声で必死に訴えるノニに国王は剣から手を離した。
「分かった。だがこう纏わりつかれると…」
「後ろさえ振り向かなきゃ大丈夫なのさ!みんな耳を傾けちゃダメなのさ!」
国王とキースは目を合わせ困ってる様子。
その間にも誰彼かまわず耳元で笑い声と後ろを向いてごらんと誘惑する声が聞こえる。
「みんな、少し静かに。小娘、耳を塞いどけ」
ラミンはミレイアを抱えたままそう言うと目を瞑り辺りを窺う。
声からして妖精は二人…耳元で話してはパッと消える。
ほんの一瞬でも止まったところを捉えることが出来れば…。
精神統一をし機会を待った。
『ふふっどうしたのさ?』
まだだ…
『なんでみんな動かないのさ?』
まだまだ…
『ねえねえ、面白いことしようよぅ、ねえってばあ』
ミレイアの頬をパチパチと叩き正気に戻す。
小さな手だからいくら叩かれても痛くない。
「ごめんねノニ、つい気になって…」
困ったように苦笑いを浮かべるミレイアを余所にまだ笑い声が聞こえ、キースは髪の毛が引っ張られてる気がして振り返そうになってノニが慌ててキースの頭に体当たりした。
「ダメだってばさ!」
「あいたっ!」
目をぱちくりさせ痛い頭を擦るキースにプンプン怒るノニ。
後ろからはまだクスクスと笑う声が聞こえる。
それがとても楽しそうで好奇心が疼くミレイアは後ろを振り向きたくて仕方がない。
「後ろを振り向いたら最後、森の奥深くに引きずり込まれて出てこれなくなるさ!」
『ふふふっ、後ろ振り向いてごらんよ。楽しい物を見せてあげるよ』
「えっ!?」
突然耳元で声がしてミレイアは耳を抑えて振り向きそうになった。
異変に気付いたラミンが繋いだ手を引っ張りミレイアを背中から抱え込むように振り返るのを阻止した。
「お前振り返るなと言われてるだろが」
「い、今耳元で声がして…」
『ふふっ、もう少しだったのにぃ。ねえ一緒に遊ぼうよ』
「あ!?」
今度はラミンの耳元で声が聞こえ咄嗟に耳元を抑えるが何も手応えがない。
「どうやら妖精達に目をつけられたようだな」
一人冷静な国王が剣に手を添え辺りを伺う。
「仲間を切っちゃダメさ!悪さするけど大事な仲間なのさ!」
目の前をくるくる回り泣きそうな声で必死に訴えるノニに国王は剣から手を離した。
「分かった。だがこう纏わりつかれると…」
「後ろさえ振り向かなきゃ大丈夫なのさ!みんな耳を傾けちゃダメなのさ!」
国王とキースは目を合わせ困ってる様子。
その間にも誰彼かまわず耳元で笑い声と後ろを向いてごらんと誘惑する声が聞こえる。
「みんな、少し静かに。小娘、耳を塞いどけ」
ラミンはミレイアを抱えたままそう言うと目を瞑り辺りを窺う。
声からして妖精は二人…耳元で話してはパッと消える。
ほんの一瞬でも止まったところを捉えることが出来れば…。
精神統一をし機会を待った。
『ふふっどうしたのさ?』
まだだ…
『なんでみんな動かないのさ?』
まだまだ…
『ねえねえ、面白いことしようよぅ、ねえってばあ』