氷のような彼は陽だまりのように暖かい
「さて、腹も膨れたところだし風呂に入るといい。」

「お風呂…ですか?」

「ああ。ゆっくり身体を癒すといい。お袋らそこいるんだろ?」

薫さんが声をかけると襖が開き、さっきの綺麗な人が入ってきた。
お母さんには見えないほど若々しく綺麗だ。

「由菜ちゃん一緒にお風呂に入りましょう?」

ふふっと優しく笑う顔は薫さんの暖かい笑顔となんだか似ている。

「ちゃんとあったまってこいよ。」

そう一言残し、薫さんは襖の外に消えた。

「言われた通りちゃんと温まらなくちゃね。」
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