氷のような彼は陽だまりのように暖かい
「おいで」
部屋の中に促され、さっきまでいた部屋へ入る。
部屋の真ん中には布団が敷かれていた。
寝るところにお仕掛けてきて迷惑だったかも…
私のわがままで薫さんの睡眠を邪魔しちゃったかな
「寝ないのか?」
入口のところでどうすることもできず突っ立っていると、薫さんはさっさと布団に入って私を見上げていた。
「へ?」
「眠れないんだろ?おいで。」
布団をめくりあげて早く入れと催促する。
私はゆっくり近づき恐る恐る薫さんの隣に滑り込んだ。
薫さんの体温や息遣いが聞こえふる距離はなんだか変な緊張する。
「おやすみ。」
耳元で呟かれる低音にゾクリとした。
だけど、薫さんの隣はどことなく安心する。
「おやすみなさい。」
私は数分と経たずに眠りへと入った。